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読書感想文:「ビジネスを育てる」三方よしのビジネスを目指す人への必読書

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ビジネスを育てる 新版 [ ポール・ホーケン ]
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「成功するビジネスとは、個人がのびのびと自分を表現することでもたらされる」

この書籍の冒頭に登場するこの言葉を読んだ瞬間、この本は間違いなく良書だと思い、最後まで夢中で読み進めました。

ポール・ホーケン著の『ビジネスを育てる』は、起業や経営の本質を捉えた世界的なベストセラーです。50カ国以上で翻訳され、約40年にわたって読み継がれてきたこの書籍は、スモールビジネスのバイブルとも呼ばれています。

ホーケン氏は、園芸ガーデニング商品を専門とするカタログ・小売企業“スミス&ホーケン”を設立し、成功を収めた実業家です。本書は、彼の実体験に基づいて執筆され、小規模な起業から大きなビジネスを育てる過程で得た知見が詰まっています。

この本の最大の特徴は、「成功するビジネスとは、個人がのびのびと自分を表現することで成り立つ」という信念に根ざしている点です。環境観察や現場からの学び、問題をチャンスに変える思考法など、時代を超えた重要な経営のノウハウが詳述されています。

全11章から成るこの書籍では、成功の秘訣や成長戦略、お金の管理方法、顧客との関係構築など、ビジネスのさまざまな側面が網羅されています。起業家や経営者はもちろん、仕事に行き詰まりを感じている人にも新たな視点を提供してくれる一冊です。

印象に残った言葉

読書を通じて、ホーケン氏の経験から紡がれた言葉の一つひとつが非常に心に響きました。その中でも特に印象的だった言葉をいくつかご紹介します。

「たとえあなたの家族、友人、仲間、社員が全面的に協力してくれていようと、たとえ始めに何の問題もなかろうと、それでもあなたは何かしら不思議な孤独感を味わうはずだ。」

「ビジネスにとってー規模が大であれ、小であれー最大の問題は想像力の欠如であって、資本じゃない」

「成功するビジネスというものはそういうもので、自然に導いてくれる。だから僕は急がない。じんわりと体の中に入ってくるまで、スローに待つ。そうしていると、やがて『掴み取れる』。」

特に心に残った章

私が特に印象に残ったのは、第7章「商売のセンス」です。この章で著者は次のように述べています。

「そこで僕は、ビジネスをするのに、頭の良さとはまた別の重要な資質があることに気づいた。それが‘トレードスキル’、すなわち‘商売のセンス’だ。」

さらに、マイケル・フィリップスとサリー・ラズベリーが定義した商売のセンスの4つの要素についても触れています。

  1. 粘り強さ
  2. 事実に向き合う能力
  3. リスクを最小にできる力
  4. 現場で学ぶ能力

これに加え、ホーケン氏は「数字で考える力」を第五の要素として挙げています。

自問自答

自分に商売のセンスがあるのか?と問われると、正直今の自分にはまだ足りないように思います。ですが、この本を読むことで、足りない部分を補いながら少しずつ成長できるヒントを得られた気がします。商売のセンスを磨くために、これらの要素を意識しながら日々の活動に取り組んでみたいと思います。

まとめ

『ビジネスを育てる』は、何度でも読み返したくなる価値のある一冊です。三方よしのビジネスを目指している方にぜひ読んで欲しい一冊です。

引用:『ビジネスを育てる』ポール・ホーケン著