私が、20数年勤めた会社を退職した理由の一つが
「家族の介護が終わった」
です。
家族の介護をしていて、体調を崩してしまった時期もありました。
そんな時、私を救った言葉が
「家族が第二の患者」
でした。
この書籍に書かれていた言葉で、読んだ時に本当に目からウロコでした。
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具体的には、家族は、自らもケアを必要としている患者的な立場にいる(大切な人を間もなく亡くしてしまう、という予期悲嘆にある)一方で、病名を告知されたがん患者さんに対しての心のケアをする治療者的な役割(主治医側に立っているという意味で、コセラピストとしての役割とも言えます)が同時に期待されているからなのです。このふたつは、まったく矛盾する役割であり、そのために葛藤的になり、心理的にも情緒的にも混乱するという要素が加わってくるので、家族を疲弊させているのです。
引用:がんの心の悩み処方箋 163pより
家族の病気を治すため、健康な私が頑張らねば!!!と、他の病院にセカンドオピニオンを聞きに行ったりして、自分が体調を崩してしまって…、頑張れなくなった自分を責めた時期もありましたが「家族が第二の患者」という言葉を知って、私が、苦しい、辛い理由がわかって、もやもやが晴れて、スッキリしたのを覚えています。
もちろん、一番辛いのは病気になってしまった本人ではあるのですが、私も、辛い立ち位置の1人ではあるんだと認識できて、かなり救われました。
私が救われた言葉が、どなたかの助けになるかもと思って、記事にしてみました。