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『限りある時間の使い方』は、イギリスの作家オリバー・バークマンによる本です。人生の約80年、つまり約4000週間という限られた時間に焦点を当てています。著者は、現代社会の時間効率の追求に疑問を呈し、すべてのタスクを完了するのは不可能だと指摘。本当に重要なことに集中し、限られた時間を有意義に過ごす方法を提案しています。
例えば、やるべきことを減らし選択肢を絞ることで自由になれると説き、注意力を取り戻し、他人との時間を共有する大切さも強調。本書は、時間の有限性を受け入れ、今を大切に生きることの意義を教えてくれます。
本の中で特に心に残った文章を選び、その言葉から感じたことを書き出してみました。
できるなら、快適な衰退よりも不快な成長をめざしたほうがいい。
引用:『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン著/256ページ
20年という長い会社員生活を経験した51歳の私が、事業主になるためのキャリアチェンジに挑戦中です。個人事業主としての成果はまだまだな状態が2年続いています。不安がないと言ったら嘘になりますが、
これ気になる!やってみたい!と思ったことに躊躇なく挑戦できる環境は本当に何者にも代え難い時間を過ごせていると感じています。
しんどいことも多いですが、この言葉のように「快適な衰退よりも不快な成長を目指したい」気持ちが強いです。
だけど、スムーズになる事は本当にいいことだろうか?
引用:『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン著/65ページ
この問いかけが印象的でした。私たちは便利さや効率を追求しがちですが、効率化が必ずしも良い結果を生むとは限りません。むしろ、手間をかけることにこそ価値があり、それが物事の本質を高め、心の豊かさを育むというメッセージが心に響きました。
むしろ「自分は今ここにいる」という事実に気づくことだ。
引用:『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン著/164ページ
「自分は今ここにいる」という事実に気づくことは、本書の核心的なメッセージだと感じました。過去や未来にとらわれず、今この瞬間を意識することが、限りある人生を豊かにする鍵だと述べられています。日々の暮らしの中で見過ごしがちな小さな幸せや、身近な風景の美しさに気づくことで、生きる喜びがさらに増すのではないでしょうか。
おわりに
「限りある時間の使い方」は、ただ時間の効率化を追求するのではなく、「どう生きるか」という根本的な問いを投げかける一冊です。「本当に大切なこと」を見つめ直すきっかけを与えてくれます😌